令和7年3月14日(金)~6月10日(火)は「野菜と果物」展を開催しています。
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キュウリ ウリ科キュウリ属の蔓性一年草。インド、ヒマラヤ山麓原産。雌雄同株。紀元前1000年頃西アジアで栽培化され、そこからヨーロッパ・中国北部・中国南部の三方に広がった。日本への渡来時期は不明だが、平城京跡から種子が出土しており、『正倉院文書』中にそれらしいウリが見られることから、奈良時代には食用されていたと考えられる。ただ苦みが強く、あまり人気はなかった。戦後に品種改良され、生でも食べられるようになった。世界で400以上もの品種があるといわれているが日本でつくられるのはほとんどが細長い白イボ系である。 |
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ピーマン ナス科トウガラシ属の一年草。熱帯アメリカ原産。江戸時代に辛味種が渡来、甘味種は明治時代初期でアメリカから伝わったイスパニア種を品種改良した中形で緑色のものが多い。近年はカラーピーマンも出回っている。緑色は未成熟の果実のためであり、成熟すると一般的なものは赤色のほか黄色、橙色に変わるものもある。 黒ピーマンは緑色地にアントシアニンの紫が混ざっているもので、この色素は熱に弱いのが特徴。加熱すると紫色が消えて緑色だけが残って緑ピーマンになってしまう。 |
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イチゴ バラ科オランダイチゴ属の多年草。高さ20㎝ほど。イチゴとして流通しているのは全てオランダイチゴ。日本への渡来は江戸時代末期(1840年頃)。オランダイチゴは、オランダの農園で18世紀にバージニアイチゴという北米産のものと、チリイチゴというチリ産のイチゴをかけあわせて誕生したものである。 |
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ウンシュウミカン(温州ミカン) ミカン科ミカン属の常緑低木。またはその果実のこと。中国から江戸時代の初期に渡来した柑橘類の変異種と言われる。元のミカンには種子があったが、栽培しているうちに「種子なし」になった。様々な栽培品種があり、食用として利用される。 日本の代表的な果物であり、単に「ミカン」と言う場合も、普通はウンシュウミカンを指す。 |
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バナナ バショウ科バショウ属の多年草。原産地は熱帯アジア、マレーシアなど。バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったと考えられている。5000年以上前から栽培され、3000年ほど前にはヨーロッパやアフリカにまで広まっていた。日本には江戸時代に琉球王国(沖縄)に伝わった。 |